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夕闇はどんどん広がっていた。ベッドのシーツの白さだけが、わたしたちの間をぼんやり照らしていた。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
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室内の闇・部屋が暗い
夕方
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前後の文章を含んだ引用
......ました」 喋り終えると先生はしばらくまばたきせずに一点を見つめ、ため息をついた。そして、「申し訳ありませんが、少し休ませてもらいます」 と言って、目を閉じた。 夕闇はどんどん広がっていた。ベッドのシーツの白さだけが、わたしたちの間をぼんやり照らしていた。雨は闇も一緒に包み込んで降り続いていた。 先生はすぐに寝息を立てはじめた。あどけないほどに滑らかな、眠りの訪れだった。わたしは壁掛時計やクッション、マガジンラッ......
単語の意味
夕闇(ゆうやみ)
夕闇・・・日が沈んで、月が出るまでの間の薄い暗闇。夕方、月がなくて暗いこと。
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室内の闇・部屋が暗いの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
高い天井の真ん中に小さな明かり取りの窓のようなものが幾つか見えた。しかし月はまだ高く上がっていなかったので、明かりと呼べそうなものはそこから入ってこなかった。仄かな街灯の明かりが屈折に屈折を重ねた末にほんの少しだけその天窓から忍びこんでいたが、殆ど何の助けにもならなかった。《…略…》やがて何かの加減で、部屋にさしこむ光がほんの少しだけ明るさを増した。月が上がってきたのだろうか?あるいは街の光が明るく灯り始めたのだろうか?
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
薄暗い玄関が水の中のように感じられる。
黒井 千次 / 群棲 amazon
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夕方の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
パーキング・エリア内は暮色が辺りを包み、オレンジ色の街灯が灯っていた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
空は夕焼して赤い色が天頂を越え、東の方中央山脈の群峰を雑色に染めていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
夕暮れが庭の緑を塗りつぶし始めた頃
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
「光と影」カテゴリからランダム5
燈籠の笠がほんのり明るく闇を区切って、それと松の梢が昔の人の噂をしているような風情です。
井伏 鱒二 / 珍品堂主人 amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
狭い小屋の空気は黒く悄然として死んだようである。
長塚 節 / 土 amazon
白熱電球の光が、板張りの床の上で黄色っぽく弾けていた。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
書斎は南向きの六畳で、日当りのいい所に大きな机が据 えてある。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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