壁の鏡はまるでさっき出土されたもののようにどんより曇っている。
吉本ばなな / 哀しい予感 作品を確認(amazon)
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鏡・ミラー
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元来鏡というものは気味の悪いものである。深夜蝋燭 を立てて、広い部屋のなかで一人鏡を覗 き込むにはよほどの勇気がいるそうだ。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
(化粧品売り場の鏡)貴金属を照らす用のきらきらしいライトの光が頭上から一直線に注いでいるので、楕円形の鏡のなかの女の顔はどの鏡で見るよりもロマンティックな具合に見える。手をおいたカウンターのなかからも薄水色の光がまあるく膨らんでいて、まっすぐな光が上からまあるい光を刺すこの具合がどうも数字的だわ、と感心しながら、そのなかで浮かびあがる女の鼻は少しチャーミングであるようにも見える。
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
私の顔が二重に写っている鏡の底
林芙美子 / 新版 放浪記
ホールの鏡壁の七面へ映る七人の自分
岡本かの子 / 巴里のキャフェ
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湖面を想像させる冷い硝子
岡本かの子 / 母子叙情
ガラスの破片が蛍光灯の光を受けて、砕けた宝石のように光る
小林久三 / わが子は殺人者 amazon
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