同情されるのって、真冬に飲む温かなココアみたいに、ほっとする心地よさがある。言い方にもよるけど、「だいじょうぶ?」と心配されると、気分がほこほこするときもある。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 ページ位置:13% 作品を確認(amazon)
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憐れ・同情・かわいそう
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前後の文章を含んだ引用
......いことはやらない。それだけだ。 あたしは生まれたときから丈夫だし、今でも丈夫だ。だからなのか、美咲のようにきっぱり他者を拒む潔さはない。へなちょこなのだ。でも、同情されるのって、真冬に飲む温かなココアみたいに、ほっとする心地よさがある。言い方にもよるけど、「だいじょうぶ?」と心配されると、気分がほこほこするときもある。温かなココアの心地よさとかほこほこ気分を全て拒否してしまうのは惜しいなんて、思ってしまうのだ。 美咲の傍にいると、自分のへなちょこさ加減をしみじみと感じるし、如......
単語の意味
真冬(まふゆ)
真冬・・・冬の真っ最中。冬、一番寒い時期。
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「憐れ・同情・かわいそう」の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
嫌悪 の気持はほとんどなく、むしろ優者がみじめな者に感ずるような 憐憫 の感情が強かった。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
壊れた玩具のようにいたいたしい様子だった。
宇野 千代 / 色ざんげ amazon
友迫さんの涙は、無責任だった。勝手に泣いて、かわいそうがって、自分の気持ちだけ浄化して、微笑んでサヨナラなんて、あまりに無責任だ。無責任な覚悟のない優しさは、ただの憐れみにすぎない。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
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「心」の言葉を含む悲しみの表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
遠い昔のような、心もちがする。
芥川龍之介 / 偸盗
ソファに腰を下ろすと、放心したように 項垂れた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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口びるまでが苺 のように紅 くなっていた。
有島武郎 / 或る女
罪人のように深く頭を垂れながら
加能 作次郎 / 世の中へ amazon
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