岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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虫が飛ぶ・羽音
蛾(が)
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前後の文章を含んだ引用
......て復一のこれから向おうとする進路について推賞するのであった。真佐子は、霊南坂 まで来て、そこのアメリカンベーカリーへ入るまで、復一を勇気付けるように語り続けた。 楼上 で蛾 が一二匹シャンデリヤの澄 んだ灯のまわりを幽 かな淋しい悩みのような羽音をたてて飛びまわった。その真下のテーブルで二人は静かに茶を飲みながら、復一は反対に訊いた。 「僕のこともですが。真佐子さんはどうなさるんですか。あなた自身のことについてどう考えているん......
単語の意味
蛾(が・ひひる・ひむし)
蛾・・・鱗翅目(りんしもく[=ガやチョウなど])の昆虫のうち、蝶以外のものを総称。止まった時の羽が水平になる、口先がらせん状になっていないなどで蝶と区別する。ただし、生物学的には明確な違いはない。主に夜活動する。きわめて種類が多く、日本だけで5000種ほどいる。「ひひる」「ひむし」はガの古称。特に、蚕(かいこ)のものをいう。
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虫が飛ぶ・羽音の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
飛行機の音ではなかった。耳の後ろ側を飛んでいた虫の羽音だった。蠅よりも小さな虫は、目の前をしばらく旋回して暗い部屋の隅へと見えなくなった。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
無数のはね虫が火花のように光って飛ぶ。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
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蛾(が)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
拳でどんと叩くと、木の葉のようにぱらりと落ちて
川端 康成 / 雪国 amazon
小さな蛾が灰色の翅(はね)をふるって、ちりちりと舞い上がる
中 勘助 / 銀の匙 amazon
有島武郎 / 或る女
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「昆虫・虫」カテゴリからランダム5
寄せてはまた打ち返す波のようなその(ヒグラシの)声
藤沢 周平 / 麦屋町昼下がり amazon
一筋二筋と糸のように残って聞えた虫の音
永井 荷風 / ぼく東綺譚 amazon
一匹の 蠅 が、格子から飛びこんできて、ねむけを誘う羽音をたてながら司祭の周りを廻りはじめる。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
蜘蛛は枝のつけ根に紙の袋のような巣を構えていた。
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
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