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梶井基次郎 / ある心の風景 ページ位置:6% 作品を確認(青空文庫)
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花、植物のにおい
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前後の文章を含んだ引用
......の額 は、そうした彼の視野のなかで、消えてゆき現われて来、喬は心の裡に定かならぬ想念のまた過ぎてゆくのを感じた。蟋蟀 が鳴いていた。そのあたりから――と思われた――微 かな植物の朽ちてゆく匂いが漂って来た。 「君の部屋は仏蘭西 の蝸牛 の匂いがするね」 喬のところへやって来たある友人はそんなことを言った。またある一人は 「君はどこに住んでも直ぐその部屋を陰鬱......
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花、植物のにおいの表現・描写・類語(におい・香りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
桔梗の蕾ばポンとかすかな音を立てて開く
向田 邦子 / 隣りの女 amazon
懐しい草の匂いが鼻をついた。ずっと昔のピクニックの匂いだ。五月の風はそのように時の彼方から吹き込んできた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
橘の花が、折から日ざしにむされて芳香を伝える
三好 達治 / 詩を読む人のために amazon
白い百合の花が三本入った花瓶が置かれていた。百合は大きく、瞑想に耽る異国の小さな動物のようにもったりしていた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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「におい・香り」カテゴリからランダム5
胸の悪くなるような異臭
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
花瓶にはダリアに似た花がいけられていた。機転のきかない中年女性を連想させるいかにも鈍重な花だった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
小さいすてきなおうちの玄関に立つと、プルメリアの花の香りでめまいがした。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
目まいのするような異臭
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
「植物」カテゴリからランダム5
北の国ではどの樹も、細く薄くはかない葉を、抗議のように空へ向けて差しのべる
中島 みゆき / 泣かないで・女歌(おんなうた) amazon
八手の花が毬のような、小さく白い花をつけていた
池波 正太郎 / 血頭の丹兵衛「鬼平犯科帳(一): 1」に収録 amazon
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