どこからともなく蜩(ひぐらし)の声が金鈴の雨を聴くように聞えて来る。
白柳 秀湖 / 駅夫日記 作品を確認(amazon)
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蝉(せみ)
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単語の意味
蜩・茅蜩・秋蜩・日暮・晩蝉(ひぐらし)
蜩・茅蜩・秋蜩・日暮・晩蝉・・・セミ科の一種。夏から秋にかけて、明け方や夕方に「カナカナ」と鳴く蝉(せみ)。日暮れ時に鳴くため「日を暮れさせる蝉」としたのが名前の由来。カナカナ、カナカナ蝉とも。
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蝉(せみ)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
煮えつくような蝉の声の中にじっと坐って
夏目 漱石 / こころ amazon
林芙美子 / 新版 放浪記
熱した油で水滴がはじけたような暑苦しい蝉の合唱
阿久 悠 / 瀬戸内少年野球団〈上〉 amazon
林に囲まれたこぢんまりしたお寺で、せみの声が何重にも渦を巻いていた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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「昆虫・虫」カテゴリからランダム5
賃貸マンションの壁を移動する、光沢を放つ黒い昆虫を見つめた。素早く斜めに動いたかと思うと、ぴたりと止まり、周囲の様子をすべて観察するかのような不気味な態度を取る。《…略…》まずい、この部屋は完全に占拠された、あの虫に乗っ取られた、と半ば本気で思った。
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク amazon
遠い林の中でニイニイ蝉が痺れるような声で鳴いている。
古井 由吉 / 谷「川端康成文学賞全作品〈2〉」に収録 amazon
真っ昼間から蚊だの蝿だのがぶんぶん呻って、とても暑くってやり切れやしない
谷崎潤一郎 / 痴人の愛 amazon
蟬が鳴きつづけていた。彼らは終りかけた季節を呼び戻すために、死にものぐるいで羽をこすりあわせていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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