相棒が用事で出ていってしまうと部屋は急にがらんとした。電気時計の針だけが音もなく回りつづけていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:18% 作品を確認(amazon)
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室内(空間)が静か
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......じことだ。ドーナツの穴を空白として捉えるか、あるいは存在として捉えるかはあくまで形而上的な問題であって、それでドーナツの味が少しなりとも変るわけではないのだ。 相棒が用事で出ていってしまうと部屋は急にがらんとした。電気時計の針だけが音もなく回りつづけていた。車が迎えに来る四時までにはまだ間があったし、しなければならない仕事は何もなかった。隣りの仕事場もしんとしていた。 僕はスカイブルーのソファーの上でウィスキーを飲......
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室内(空間)が静かの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
茶の間はみじんこが沈むようにぴったりと静まる。
幸田 文 / 流れる amazon
或る感銘深い静寂が、少時 の間、部屋の中を流れた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
大きな歎息をした後のように静まり返っている室の中
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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ハイドンのト短調のピアノ・ソナタがかすかに聞こえていた。山茶花の咲いた山の手の坂道を上り、ガール・フレンドの家を訪ねる時のあの懐しい雰囲気そのままだった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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