ぎゅうぎゅうに繃帯を巻いたので、すっぽり白頭巾を被ったような頭になった。巻き方が固くて、とくに縁のところが締まっている為、何だか首を上の方に引き上げられる様でもあり、又首だけが、ひとりでに高く登って行く様な気持もして、上ずった足取りで家に帰って来た。
内田百閒 / 無紘琴(掻痒記) 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
包帯・手当て
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
単語の意味
上擦る(うわずる)
白頭(はくとう)
足取り(あしどり)
上擦る・・・1.声が高く落ち着かない感じになる。
2.興奮して落ち着きがなくなる。
2.興奮して落ち着きがなくなる。
白頭・・・年をとって、白髪になった頭。白髪頭(しらがあたま)。
足取り・・・1.歩くときの足の運び方。足つき。歩調。足で取る(=執る。事を行う)こと。「事務をとる」「指揮をとる」など。
2.その人の歩いた道筋。特に、犯罪者の逃走経路。足を取る(=自分のものにする。把握する)こと。「裏づけをとる」など。
3 過去の相場の動きぐあい。足(=相場の動きぐあい)を取ること。
2.その人の歩いた道筋。特に、犯罪者の逃走経路。足を取る(=自分のものにする。把握する)こと。「裏づけをとる」など。
3 過去の相場の動きぐあい。足(=相場の動きぐあい)を取ること。
ここに意味を表示
包帯・手当ての表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ミイラのように頭全体に包帯を巻かれていた
湊 かなえ / 罪深き女「ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)」に収録 amazon
眼と鼻と口のところだけ、穴をくり抜いた、顔じゅう繃帯の男
宮本百合子 / 伸子
天井から吊って干してある、白い昆布のような、幾条もの繃帯の列
安部 公房 / 他人の顔 amazon
このカテゴリを全部見る
「人の印象」カテゴリからランダム5
肩を落とし背を丸めた後ろ姿が、まるで見えない荷物を背負っているように見える
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
(裏方だから目立ちたくない)あくまで陰の人間だからね、日の光には馴染まない
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
音もなく台所に入ってきたのを背中で感じて、私はソファー越しに振り向いた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
人の印象 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ