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庭が、夕闇に溶けこみつつあった。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
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夕方
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前後の文章を含んだ引用
......数寄屋風ともつかぬ玄関がまえで、座敷へ通ると、床の間に、祇園祭の山鉾の雛形が飾られてあり、香のにおいがただよっている。 縁の向うに、白砂に緑の砂洲を配した美しい庭が、夕闇に溶けこみつつあった。 ほどのよい中年の女中が、まず小さなグラスに氷片を浮かせた梅酒をはこんであらわれる。この梅酒がよい。 甘からず辛からず、梅の芳香が口中にひろがって、旅の疲れが消......
単語の意味
夕闇(ゆうやみ)
夕闇・・・日が沈んで、月が出るまでの間の薄い暗闇。夕方、月がなくて暗いこと。
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夕方の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
すでに日ざしは光を弱め、向うの角の食料品店の前には、夕刊を買う人の行列がならんでいた。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
小さな家々の小窓に夕暮の陽がか あっと照りつけていた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
歩くにしたがって暗さが増してゆく。不安が高まって来る。
梶井基次郎 / 闇の絵巻
淡い紫に染まりはじめた空を見上げる。白い月が山の端から出てきたところだった。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
窓ガラスの向こうで給食室は、沼に沈むようにゆっくり、見えなくなろうとしていた。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
眠りの浅い夜を終えて、カーテンの向こうがだんだん光の中へ引きずられ、気が付くと白い世界の中にいる。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
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