河のようにぬめぬめした海の向うには、柔らかい島があった。
林 芙美子 / 風琴と魚の町 作品を確認(amazon)
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島
海
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島の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
島々の峰の線がいかにも力強く美しく眺められた。曇り日を背にした方が殊に輪郭がくっきりとよく見えた。彼は 市 の瓢簞屋で見た割れ 瓢 の割れ目の線を 想い出した。自然の作る線、これにはやはり共通な力強さ、美しさがある事に感服した。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
寝そべったような淋しげな島
林 芙美子 / 浮雲 amazon
蜂の巣を伏せたような、こんもりとした小さな島
大庭 みな子 / 三匹の蟹 amazon
(ギリシャの小さな島々)ほとんどの島は、島というよりはむしろ岩塊に近く、そこには誰も住んでいなかった。水もなく植物もなく、白い海鳥たちがてっぺんにとまって、魚の姿を求めてあたりを見渡しているだけだった。鳥たちは船が通り過ぎても見向きもしなかった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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海の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
桟橋から下を見ると深い水の色がきれいで、ずるずると足を引っぱられそうだった。
林芙美子 / 新版 放浪記
遊覧客や病人の眼に触れ過ぎて甘ったるいポートワインのようになってしまった海
梶井基次郎 / 海 断片
夜の相模湾が、一枚の銀色の布のように横たわる
森 瑤子 / 風物語 amazon
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
波の背 に乗って四十五度くらいの角度に船首を下に向けながら、帆をいっぱいに開いて、矢よりも早く走って行く一艘 の船!
有島武郎 / 生まれいずる悩み
車のヘッド・ライトが鮮やかな光の川となって、街から街へと流れる
村上 春樹 / 螢・納屋を焼く・その他の短編 amazon
(川の水は、)少しの水の捌け口があると、そこへ怒りをふくんで激しく流れ込んだ。
室生 犀星 / あにいもうと「あにいもうと・詩人の別れ (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
真直ぐに落ちてくる広く太い光線、塩気を含んだ南からの風、稲のむせかえるようなにおい、それらのこの故郷ならではの手触りが、何かの拍子に掻き消えてしまいそうで心もとない
高樹のぶ子 / その細き道(追い風) amazon
名古屋ももちろん大都会ではあるけれど、文化的な面をとりあげれば、東京に比べてうすらでかい地方都市という印象は否めない。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
野面にはそこここに、低い木立が島のように影をはらんで屯(たむろ)していた
大岡 昇平 / 武蔵野夫人 amazon
みちはだんだんのぼりになりつひにはすっかり坂になりました
宮沢賢治 / ひかりの素足
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