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誰でも年とともに食べものも変ってゆくものだが、身体が弱いだけに、それがはげしかった。ステーキやローストビーフの好きな人だったが、この二、三年は、うすい網焼き用の牛肉かひき肉しか食べなかった。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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食べ物の好き嫌い
老いる・年を取る・誕生日
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前後の文章を含んだ引用
......かし、それをおさえて、夫の好きなものを考える。それだけではまだまだで、味つけもまた夫好み、男の味にと考えなくてはならないのだから、台所を預かる身はたいへんだ。 誰でも年とともに食べものも変ってゆくものだが、身体が弱いだけに、それがはげしかった。ステーキやローストビーフの好きな人だったが、この二、三年は、うすい網焼き用の牛肉かひき肉しか食べなかった。それもほんの少ししか食べなかったし、いったい何を作ったらよいのか、何が食べたいのか、分らなくなることがたびたびあった。 私は料理好きだし、料理がうまいと人にほめ......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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食べ物の好き嫌いの表現・描写・類語(料理(その他)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
「男の味と女の味はちがうんだよ」と言われたことを思いだした。「デパートなどの食堂に行って、じっと見ていてごらん、男はカレーライス、女はチキンライスを食べるよ」と言われた。男性は辛味で女性は甘い味を好む、というたとえ話をされたのだった。そういうことをわきまえながら料理を作らなくてはいけない
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
偏食だったから、献立を考えるのは一苦労だったが、これしか食べない、ということが分ってからは、同じ献立が十日に一ぺんずつ食卓にのるといった感じになってしまった。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
ケーキが一番好きだった。胃の調子がわるい、といって食事をしなくてもケーキは食べた。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
私も少年のころは、なかなかの偏食であったらしいが、戦争中、海軍に入って、それがほとんどなくなった。なにしろ、入隊第一日に、イワシとサツマイモのごった煮を出され、目をまわしたものである。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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老いる・年を取る・誕生日の表現・描写・類語(人生のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(老いた体)年月の刻まれた肉体はいつでも人を切なくさせる。そしてその美しさと換えのきかなさに圧倒される。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
「私、二十歳になる準備なんて全然できてないのよ。変な気分。なんだかうしろから無理に押し出されちゃったみたいね」
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
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「人生」カテゴリからランダム5
鼠(人名)にとって時の流れがその均質さを少しずつ失い始めたのは三年ばかり前のことだった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
振り返ってみると、それは人生ですらないような気がする。少し起伏はあった。ごそごそと登ったり降りたりはした。でもそれだけだった。殆んど何もしていない。何も生み出していない。誰かを愛したことはあったし、誰かに愛されたこともあった。でも何も残っていない。奇妙に平坦で、風景が平板だ。まるでビデオ・ゲームの中を歩いているみたいな気がする。パックマンみたいだ。ぱくぱくぱくと迷路の中の点線を食べていく。無目的に。そしていつか確実に死ぬ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
無邪気な坊ちゃん坊ちゃんした清純な生涯
三好 達治 / 詩を読む人のために amazon
「中年・老人」カテゴリからランダム5
老人は黙って立った。脊が高くちょうど風雨にさらされた山の枯木のような感じがした。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
象の飼育係はやせた小柄な老人だった。正確な年齢はわからない。六十代前半かもしれないし、七十代後半かもしれない。世の中にはある時点を越えると外見を年齢に左右されることをやめてしまう人がいるものだが、彼もそんな一人だった。
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
「料理(その他)」カテゴリからランダム5
偏食だったから、献立を考えるのは一苦労だったが、これしか食べない、ということが分ってからは、同じ献立が十日に一ぺんずつ食卓にのるといった感じになってしまった。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
つけ合わせが、まるで一皿の料理としかおもえぬ量感と味。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
(牛の臓物類をこまかく切って煮たもの)見なれない皮のようなものやゴムのようなものが入っていて
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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