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梶井基次郎 / 城のある町にて ページ位置:1% 作品を確認(青空文庫)
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地平線・水平線
積乱雲・入道雲・雷雲
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前後の文章を含んだ引用
......向けたままで、さもやれやれといったふうに石垣のはなのベンチへ腰をかけた。―― 町を外 れてまだ二里ほどの間は平坦な緑。I湾の濃い藍 が、それのかなたに拡がっている。裾 のぼやけた、そして全体もあまりかっきりしない入道雲が水平線の上に静かに蟠 っている。―― 「ああ、そうですな」少し間誤 つきながらそう答えた時の自分の声の後味がまだ喉 や耳のあたりに残っているような気がされて、その時の自分と今の自分とが変にそぐわなか......
単語の意味
蟠る(わだかまる)
蟠る・・・心配や不満などの気持ちで、心の中がスッキリしない。心の中がモヤモヤしてる。
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地平線・水平線の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
土手の向こうで、細長い海が水色の空と混じり合っていた。貨物船がいくつか浮かんでいた。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
水平線がその水のヴォリュームを押し上げるように、正しい円を画いて取り巻いている。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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積乱雲・入道雲・雷雲の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
空の宮殿のように巨大な入道雲
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
午後の光にかがやいた湾のむこうに大きな入道雲が金色に縁どられながら 湧いていた。雲はなぜか空の宮殿のように白く巨大だった。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
夏のような立派な雲の峰が東でむくむく盛りあがり
宮沢賢治 / 風の又三郎
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
島々の峰の線がいかにも力強く美しく眺められた。曇り日を背にした方が殊に輪郭がくっきりとよく見えた。彼は 市 の瓢簞屋で見た割れ 瓢 の割れ目の線を 想い出した。自然の作る線、これにはやはり共通な力強さ、美しさがある事に感服した。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
水飴のように光っていたその泥
伊藤 整 / 馬喰の果て (1954年) amazon
田畑が成す緑の景色に駅舎や道路など新しい建造物の灰色が囲まれ、自然と人工の調和が彼には近未来を感じさせた。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
「空・中空」カテゴリからランダム5
星が切れるように冴えかえっていた。
黒島 伝治 / 渦巻ける烏の群 amazon
夕雲がもやしの三つ葉のような射光をひそませる
室生 犀星 / 室生犀星作品集〈第9巻〉汽車で逢った女,餓人伝 amazon
沿道から夜空を見上げる人達の顔は、赤や青や緑など様々な色に光ったので、彼等を照らす本体が気になり、二度目の爆音が鳴った時、思わず後ろを振り返ると、幻のように鮮やかな花火が夜空一面に咲いて、残滓を煌めかせながら時間をかけて消えた。自然に沸き起こった歓声が終るのを待たず、今度は巨大な柳のような花火が暗闇に垂れ、細かい無数の火花が捻じれながら夜を灯し海に落ちて行くと、一際大きな歓声が上がった。
又吉 直樹 / 火花 amazon
流星が長い光の糸を曳いて、虚空をななめに堕ちていく
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
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