よく日にやけた稔りのよい腿（もも）が、琥珀色の光沢を放つ

硬く張りつめた太腿

腿はすっかり肉を失って、骨の輪郭をあらわしている

白い蠟のような大股

毛むくじゃらの太もも

まるまるとはち切れそうに盛り上がった女の膝

腿の内側の皮膚がそのまま伸びているような少女のひざ小僧に感嘆

丸い膝小僧と太ももの一部が出ている

無数に傷があり、ざらざらした分厚い皮膚に覆われた膝小僧

長い膝を抱え込んで

素直に伸びた白い脹脛

若い桐のように足のよく伸びた裸身

脚はアンバランスなほど長い

スカートの裾からのびている、枝のような二本の足

（布団からのぞいていた色白の足）翌朝の味噌汁に使う 浅蜊 が 桶 の中で鳴いていた。貝を少し開いて、あれはどこの部分なのだろう、白い管の先を覗かせているのがあった。茶色の布団からのぞいていたタカの足は、あれに似ていた。