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電燈に使い馴れた覆いをかけると、狭い室内は他人の家の一部と思えないような落付きをもった。
宮本百合子 / 明るい海浜 ページ位置:32% 作品を確認(青空文庫)
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居心地がいい・過ごしやすい雰囲気
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前後の文章を含んだ引用
......である間借りの生活に興味を覚えつつ、陽子は部屋を居心地よく調 えた。南向の硝子窓に向って机、椅子、右手の襖際に木箱を横にした上へ布をかけこれは茶箪笥の役に立てる。電燈に使い馴れた覆いをかけると、狭い室内は他人の家の一部と思えないような落付きをもった。陽子は、新らしい机の前にかけて見た。正面に夜の硝子窓があった。その面に、電燈と机の上のプリムラの花が小さくはっきり映っている。非常に新鮮な感じであった。夜気はこ......
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居心地がいい・過ごしやすい雰囲気の表現・描写・類語(雰囲気・空気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
何でもない夜中の会話のすばらしさは、それにぴったりと寄り添っている空間の匂いだ。人と同じ部屋にいて、でもじぶん一人でいるよりも自由で、心強い。言葉以外の多くに何もかもが香り立つようにふくよかだ。沈黙と 赦しのドームで、その新鮮な空気の中にただ包まれているようだ。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
電燈に使い馴れた覆いをかけると、狭い室内は他人の家の一部と思えないような落付きをもった。
宮本百合子 / 明るい海浜
四人でごはんを食べていると、じわっとしたなんとも言えないくつろぎを感じた。家族的な雰囲気と、自分がここにいるのがしみじみと求められていて居心地がいい感じだった。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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「雰囲気・空気」カテゴリからランダム5
不穏な空気、といったようなものが漂っている。 男たちの、いわれのない不満、いらだち、屈辱感、体面、矜持といったものが複雑に入り混じって、一触即発の緊迫した空気となっている。
東海林 さだお「タコの丸かじり (文春文庫)」に収録 amazon
記事が出ると三島署内に険悪な空気が一気に充満し、ほとんどの署員が重藤を含めた特別捜査班に敵意の籠もった視線を投げつけてきた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
部屋は力に満ちた感じだった。明るいような、暖かいような。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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