柳の並木も歯が抜けたように終っていた。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 ページ位置:83% 作品を確認(amazon)
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並木道
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前後の文章を含んだ引用
......高く暗い窓には頑丈そうな鉄格子がはめられ、重く錆びついた扉のそれぞれには貿易会社の表札がかかっていた。はっきりとした海の香りが感じられるあたりで倉庫街は途切れ、柳の並木も歯が抜けたように終っていた。僕たちはそのまま草の茂った港湾鉄道の軌道を越え、人気のない突堤の倉庫の石段に腰を下ろし、海を眺めた。 正面には造船会社のドックの灯がともり、その隣りには荷物を下......
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木におおわれたトンネルのような道
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
大学から駅まで続く道が好きだ。等間隔に植えられている木が道を囲んでいて、喩えるなら表参道から高級さをすっぽりと抜いた感じ。いろんなひとがいろんな話をしながら歩いて、いろんな形の人間関係が築かれただろうこの道は、なんだかすごく大切なもののように思える。
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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ゆっくりと車が回り込んでくるロータリー
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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