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心はただ渾沌 と暗く固まった物のまわりを飽きる事もなく幾度も幾度も左から右に、右から左に回っていた。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:7% 作品を確認(青空文庫)
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わだかまり(もやもやした嫌な気分)
感情のはっきりしない、複雑な表情
混ざる・ごちゃ混ぜになる
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前後の文章を含んだ引用
......輪郭のはっきりした自然の姿も目に映らない。ただ涼しい風がそよそよと鬢 の毛をそよがして通るのを快いと思っていた。汽車は目まぐるしいほどの快速力で走っていた。葉子の心はただ渾沌 と暗く固まった物のまわりを飽きる事もなく幾度も幾度も左から右に、右から左に回っていた。こうして葉子にとっては長い時間が過ぎ去ったと思われるころ、突然頭の中を引っかきまわすような激しい音を立てて、汽車は六郷川 の鉄橋を渡り始めた。葉子は思わずぎょっと......
単語の意味
混沌・渾沌(こんとん)
混沌・渾沌・・・ぐちゃぐちゃに入り混じっていて、それぞれの区別がつかない状態。物事が混じり合って、区別の無い世界。カオス。
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感情のはっきりしない、複雑な表情の表現・描写・類語(表情・顔に表れた気持ちのカテゴリ)の一覧 ランダム5
その表情はいまいち読めない。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
素直によろこんでこそ可愛気があるのに、水のような表情で言った。
司馬 遼太郎 / 国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 amazon
二つの感情が二匹の章魚(たこ)のように血管の中をあれまわる
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
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混ざる・ごちゃ混ぜになるの表現・描写・類語(密度・集団のカテゴリ)の一覧 ランダム5
溶けたチョコレートみたいにしっくりと混じりあって、ひとつのイメージとして分離不可能になっていて
村上春樹 / 今は亡き王女のための「回転木馬のデッド・ヒート」に収録 amazon
迷路のようなポケットからキー・ホルダーをとり出し
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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「心」の言葉を含む嫌な気持ちの表現(密度・集団のカテゴリ)の一覧 ランダム5
そのことは、ほんの小さなしこりではあったが、心に小さくひっかかったまま残った。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
何を想い、何に心をひかれる弾力も無くなって見える
岡本かの子 / 巴里祭
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蟻が小さな穴に群がり入るように、押し倒し押し返し入り口になだれ込む
山崎 豊子 / 暖簾 amazon
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西嶋の発言は、女性陣の士気を、ずいぶんと下げた。合コンの雰囲気を海だとするならば、鳥井や長谷川さんが苦労して、波を起こし、砂浜近くにまで海面を引き寄せていたのに、西嶋の、「歴史を変えようがとにかく抗生物質をばんばん使えばいいじゃんか」論が、一息に台無しにした。水の枯れた地面を指し、「ここは昔、海だったのです」と懐古するように、僕たちの座卓に対して、「こう見えても、この合コンも昔は盛り上がっていたのです」と懐かしむこともできるくらいだ。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
夏目漱石 / 吾輩は猫である
「気分が晴れない・落ち込む」カテゴリからランダム5
決して心の楽しむ事のない絶望的な憂鬱
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
手足がだるく、立ち停まればすぐにも鉛になってしまいそうな重さ
長野 まゆみ / 銀木犀 amazon
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