岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:3% 作品を確認(青空文庫)
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川
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前後の文章を含んだ引用
......養硝子を上から冠 せたように張り切ったまま、温気 を籠 らせ、界隈 一面の青蘆 の洲 はところどころ弱々しく戦 いている。ほんの局部的な風である。大たい鬱結 した暑気の天地だ。荒川 放水路が北方から東南へ向けまず二筋になり、葛西川 橋の下から一本の大幅 の動きとなって、河口を海へ融 かしている。 「何という判 らない陽気だろう」 小初は呟 いた。 五日後に挙行される遠泳会の晴雨が気遣 われた。 西の方へ瞳 を落すと鈍 い焔 が燻 って来るように、都会の中央から市街の瓦 ......
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川の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
じっと見ていると自分が流れていくように思えた。水はきれいに澄んでいて、魚の影がよぎるのが見えた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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潮騒が、海の健康な寝息のように規則正しく寧(やす)らかに聞こえる
三島 由紀夫 / 潮騒 amazon
最初の 嵐 が襲ってきました。五月六日の夜のことです。強風がまず東南から吹きつけてきました。熟練した二十五人の水夫たちも 帆桁 をおろし 前檣 に小帆を揚げましたが、夜半には風波に舟を 委せるだけで、そのうち船の前方に裂け目が入り、浸水がはじまりました。ほとんど一晩の間、我々はこの裂け目に布をつめ、水を外にくみ出す作業を続けねばなりませんでした。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
うつけた静けさの底を沢の音が滑っていく
古井 由吉 / 聖―ひじり amazon
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