川瀬の音に狭霧 を立てて安倍川が流れている。
岡本かの子 / 東海道五十三次 ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
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川
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前後の文章を含んだ引用
......きな山葵 漬の看板や鯛 のでんぶの看板がのそっと額の上に現われて来る。旅慣れない私はこころの弾 む思いがあった。 まだ、戸の閉っている二軒のあべ川餅屋 の前を通ると直ぐ川瀬の音に狭霧 を立てて安倍川が流れている。轍 に踏まれて躍る橋板の上を曳かれて行くと、夜行で寝不足の瞼 が涼しく拭われる気持がする。 町ともつかず村ともつかない鄙 びた家並がある。ここは重衡 の東下りのとき、鎌......
単語の意味
川瀬(かわせ)
狭霧(さぎり)
川瀬・・・川底が浅くて流れの速い場所。
狭霧・・・霧のこと。
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川の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
川が大きな迂回をつくって湖面のようにひろがる
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
川の流れがゆるぎ、糸を捌くがごとく真っ白に翻る
泉 鏡花 / 高野聖 amazon
うねる黒びろうどのような河水
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
川のところどころが、鳩の首みたいに何色もの光沢でぎらつく
宮本 輝 / 星々の悲しみ amazon
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湖面は死のように憂鬱だ。
葛西 善蔵 / 湖畔手記 amazon
(川べりの部屋)川の音は音楽だ。部屋を彩る。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
浅瀬は輝きながらサラサラ鳴っていた。
梶井基次郎 / ある心の風景
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