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外の世界は五月だ。明るい溌剌とした五月だ。自分の心もかつてはこのようでなかったか?
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:49% 作品を確認(青空文庫)
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元気・生き生きしている
晩春・初夏
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前後の文章を含んだ引用
......わずじまいにした。佃はそれを怪しもうともしない。――これが、平和な家庭生活というものであろうか。 伸子は、沼に浸っているような生活気分に、たえ難くなって来た。 外の世界は五月だ。明るい溌剌とした五月だ。自分の心もかつてはこのようでなかったか? 初夏の空気が充満して来るにつれ、旅行に出たい渇望が募った。出かけると云っても、伸子に心当りは、一箇所しかなかった。それは、祖母が一人住居 している東北の田舎だ。......
単語の意味
溌剌(はつらつ)
溌剌・・・1.体や顔つきが生き生きとしているさま。元気に満ち満ちているさま。
2.魚が勢いよく飛びはねるさま。
2.魚が勢いよく飛びはねるさま。
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フライパンの上でハネるゴマ粒のように元気な子
干刈 あがた / ゆっくり東京女子マラソン amazon
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初夏の陽射しが眩しい六月最初の月曜日
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
川に沿って植えられた樹々の若い葉の匂いがした。その緑色があたりの空気の中にしっくりとにじみこんでいるようだった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
目に映る何もかもが初夏のまぶしさをたたえて、勢いづいていた。人々のむきだしの腕、風に揺れる木々の緑。葉先に光る陽光、空気の 匂い、何もかもがもう止まらない。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
一雨ごとに、芒 はのびて、もう武蔵野は、夏めいてくる。
吉川英治 / 野槌の百
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母が灯台としてあまりにこうこうと明るすぎるから、通りかかる船はみな混乱し、さまざまに奇妙な運命が寄ってきてしまう
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
少女がうなだれて、鶏のようにびくびくする
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
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春が地歩を固め、確実に前進していく一週間だった。春は一度も後戻りしなかった。三月とは全然違うのだ。桜が咲き、そして夜の雨がそれを散らせた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
薄ピンクの篝火みたいに咲き誇る桜
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
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夏の暑さが、熱いお茶を飲むような快感
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
みずみずしい花の色がそのまま黒土にしたたるように、紫陽花の花に雨が降りしきる
曽野 綾子 / 夫婦の情景 amazon
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