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ライナスのように毛布にくるまって眠る。冷蔵庫のぶーんという音が、私を孤独な思考から守った。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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気がまぎれる
就寝前に聞こえる音
眠りに落ちる・寝つく
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前後の文章を含んだ引用
...... 葬式がすんでから三日は、ぼうっとしていた。 涙があんまり出ない飽和した悲しみにともなう、柔らかな眠けをそっとひきずっていって、しんと光る台所にふとんを敷いた。ライナスのように毛布にくるまって眠る。冷蔵庫のぶーんという音が、私を孤独な思考から守った。そこでは、結構安らかに長い夜が行き、朝が来てくれた。 ただ星の下で眠りたかった。 朝の光で目覚めたかった。 それ以外のことは、すべてただ淡々と過ぎていった。 し......
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就寝前に聞こえる音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
夜更けの街道をトラックが地響きをたてて坂を降りて行く。
林芙美子 / 新版 放浪記
目を閉じるといろいろな音が聞こえてきた。博士のいびき、毛布の衣擦れ、氷の溶ける気配、ルートの寝言、ソファーの軋み。二人の発する音たちは、発熱のアクシデントを忘れさせ、私を安堵させ、眠りに導いてくれた。
私は哲生のたてる物音を子守歌のように頼もしく感じて眠りについた。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
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眠りに落ちる・寝つくの表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。
太宰治 / 走れメロス
布団の中にもぐりこんでしっかりと目を閉じた。やがて夢のない、重い鉛の扉のような眠りがやってきた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
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「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
すでに眠気が瞼を襲い始めている。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
前後不覚に寝ている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
ぼくは、急に頭のうしろが重たくなり、その重さに負けて、ぼくの体はゆっくりと宙返りをうち、そのまま頭を下に、さかさまになって、深い眠りの海へ沈んでいった
三浦哲郎 / ユタとふしぎな仲間たち amazon
首を肩の上に載 せてる
夏目漱石 / 吾輩は猫である
「音の響き」カテゴリからランダム5
自動車がクラクションを鳴らす音が聞こえた。大型トラック特有の、霧笛のような深い音だ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
ひっそりとして空家 かと思われるほど
森鴎外 / 阿部一族
丁度枕元をすり足で人が通るような森閑とした家構えで
林 芙美子 / 耳輪のついた馬「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
濁った音が彗星の尾のようにぼうと耳朶(みみたぶ)にしばらく響く
夏目 漱石 / 門 amazon
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腹の底から溜息が出た。私は何度も深呼吸をした。
林芙美子 / 新版 放浪記
胸にはおかしく温かいものが矢のように流れてくる。
林芙美子 / 新版 放浪記
心のなかはしんと静まり返っている。そこにあるのはある不可解な安堵だ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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