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人間は、芋みたいに転がった。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:73% 作品を確認(青空文庫)
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転げ回る・のたうち回る
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前後の文章を含んだ引用
......にも二階にも暴風雨 のように起った。御用提灯は、もう畳の上を駈け廻っていた。 十手は走る。皿は飛ぶ。 まるで、地幅 が二尺も揺れているように、瓦が落ち、壁がくずれ、人間は、芋みたいに転がった。 「父上ッ。――この路地を。父上ッ」 助勢を、求めながら、外記は、雲霧を全力で離さなかった。 「ええッ、何しやがる」 びりッ――と合羽が裂け、雲霧は、七尺も先へ突ン......
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中庭はよく手入れされた芝生が敷きつめられ、わたしたちはその上をごろごろ転がって遊んだ。芝の尖った葉先の緑と、太陽の光のきらめきが順番に視界を覆った。そしてだんだん緑ときらめきが目の奥の方で混じり合い、澄んだ藍色になっていく。すると空や風や地面がわたしの身体からすうっと遠のいて、宙を揺らめいているような一瞬が訪れる。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
一かけの泥のかたまりのやうになってころがる
宮沢賢治 / ひかりの素足
人間は、芋みたいに転がった。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
椅子の背もたれに仰け反るようにして、くちもとに軽く握った手を宛てがいながら、肩を揺すって笑っていた。そして、「おかしい。」と 呟くと、中指で下 睫 の涙を拭った。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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