TOP > 風景表現 > 空・中空 > 湿った空気・湿気や熱気がこもる
TOP > 風景表現 > 室内のようす > ゴミ屋敷・室内が汚い
煮しめたようなきたない部屋
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:12% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
湿った空気・湿気や熱気がこもる
ゴミ屋敷・室内が汚い
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......は薄れて、空いちめんが灰色にかき曇るころには、膚寒く思うほどに初秋の気候は激変していた。時雨 らしく照ったり降ったりしていた雨の脚 も、やがてじめじめと降り続いて、煮しめたようなきたない部屋 の中は、ことさら湿 りが強く来るように思えた。葉子は居留地のほうにある外国人相手の洋服屋や小間物屋などを呼び寄せて、思いきったぜいたくな買い物をした。買い物をして......
ここに意味を表示
湿った空気・湿気や熱気がこもるの表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
座敷の中は暖かくいきれて
有島武郎 / 或る女
雨があがったばかりで、まるでニューヨークじゅうがまるごと蒸し焼きにされているような具合でした
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(タクシーに乗った男) amazon
このカテゴリを全部見る
ゴミ屋敷・室内が汚いの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
この惨状は異様だ。正気のタガがはずれてしまったとしか思えない。誰かが大慌てで逃げ去った後のように荒涼としている。 夏物も冬物も下着類もソックスも、少ない手持ちの衣料のおおかたが、畳やベッドや机の上に撒き散らされていて足の踏み場もない。そのどれもが脂じみ、薄汚れている。 椅子の足元に、灰皿がひっくりかえって大量の吸殻が散乱している。ところかまわず転がっているビールの空き缶の幾つかにも、捻じくれた吸殻がぎっしり詰め込まれている。山積みの屑入れのまわりに、さらに山になって菓子パンの袋や丸めたティッシュペーパー、真っ黒になったバナナの皮などが折り重なっている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
油じみた襟元 を思い出させるような、西に出窓のある薄ぎたない部屋
有島武郎 / 或る女
家に南京虫が湧 いた時です。家全体が焼いてしまいたくなるのです。
梶井基次郎 / 橡の花
机の上にまで左右バラバラのソックスが散乱している。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「空・中空」カテゴリからランダム5
空が川を越えて、ずっと向こうの街並に続いていた。吸い込まれるような色だった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
十三夜の月が、木 の間 から影をさして尾花にゆらぐ風もなく、露の置くさえ見える様な夜
伊藤左千夫 / 野菊の墓
暗い古綿を浮かべたまま寒々と暮れて行く空
城山三郎 / 辛酸 amazon
美しい夕映えだった。バラ色に染まった柔らかい雲が、空一面に広がっている。
三浦綾子 / 続氷点 amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
渡り廊下に射す光の加減で、日が空の高いところへ昇ろうとしているのが分かるが、日差しはどうしても店の奥にまでは届いてこない。
小川 洋子 / 亡き王女のための刺繡「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
曇りガラスの格子戸越しに、月の光があった。
向田邦子 / りんごの皮「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
空・中空 の表現の一覧
室内のようす の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ