TOP > 人物表現 > 見る > 目が合う・見詰め合う・視線がぶつかる
二人とも、相手の瞳 の奥にひそんでいる、恐ろしいものを感じ合った。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:83% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
睨む・怒りの目つき
目が合う・見詰め合う・視線がぶつかる
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......持って行った。 「次郎か。」 太郎は、我を忘れて、叫びながら、険しく眉 をひそめて、弟を見た。次郎も片手に太刀 をかざしながら、項 をそらせて、兄を見た。そうして刹那 に二人とも、相手の瞳 の奥にひそんでいる、恐ろしいものを感じ合った。が、それは、文字どおり刹那である。馬は、吠 えたける犬の群れに、脅かされたせいであろう、首を空ざまにつとあげると、前足で大きな輪をかきながら、前よりもすみやかに、......
ここに意味を表示
睨む・怒りの目つきの表現・描写・類語(怒りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
毅然 とした目で橋の上の 釣り人を 睨みつける。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
彼は睨み殺しでもしそうな眼つきで船長を見据えていた。それは、まるで燃える火の塊のように見えた。
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
猫のようにむむむと睨み合うるりかと真由
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
目が合う・見詰め合う・視線がぶつかるの表現・描写・類語(見るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ソファに身を預け、しばらく無言で互いの胸の裡を探っていた
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「怒り」カテゴリからランダム5
鳶のような凄い眼つき
火野 葦平 / 糞尿譚 amazon
揮発油(きはつゆ)でも燃えてるような純真な気持のいい憤り
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
「見る」カテゴリからランダム5
愛子はこのとき、目を逸らしたかった。だけど、大地の両目につかまえられてしまった今、もう、視線を動かすことはできなかった。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
木の一本一本を、私は 歩哨 の注意力をもって点検した。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
男はただ僕を眺めているだけだった。僕の後の壁を眺めているのかもしれなかったが、その壁の前には僕がいたから、結局のところ男は僕を眺めていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
怒り の表現の一覧
見る の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ