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(履きものの)ゴム裏は、まるで音のないような滑らかな音をひいて、乙女の肌のような若芽の原を渡る
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:60% 作品を確認(青空文庫)
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足音・靴音
草原・芝生
忍び足・静かに歩く
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前後の文章を含んだ引用
......めた原へ、規矩男は先にたって踏み入った。長い外国生活をして来てまだ下駄 に馴 れないかの女は、靴を木履のように造らせて日本服の時用いるための履きものにしていた。そのゴム裏は、まるで音のないような滑らかな音をひいて、乙女の肌のような若芽の原を渡るのだった。 規矩男が進んで話さない恋愛事件を、あまり追及するのも悪どいと思って、かの女は規矩男が靴木履と云った自分の履きものを、右の足を前に出して、ちょっと眺め......
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足音・靴音の表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
とっとっとっとっしずかに走るのでした。その足音は気もちよく野原の黒土の底の方までひびきました。
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり
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草原・芝生の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
野面にはそこここに、低い木立が島のように影をはらんで屯(たむろ)していた
大岡 昇平 / 武蔵野夫人 amazon
草原の草の穂がさざなみのようにゆれて
庄野 英二 / 星の牧場 amazon
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忍び足・静かに歩くの表現・描写・類語(歩く・歩き方のカテゴリ)の一覧 ランダム5
餌食を狙う蜘蛛のように、音もなく小屋の外へ忍び寄る
芥川 龍之介 / 邪宗門 (1977年) amazon
飛びかかる虎のように小腰 を蹲 めて忍び寄った。
横光利一 / 日輪
見逃しを食った罪人のように、足音を殺して。
林 芙美子 / うず潮 (1964年) amazon
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「歩く・歩き方」カテゴリからランダム5
サユリの靴の踵は肝心な時には聞きわけのよい子のようになり、沈黙していた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
まるで風にでも運ばれて行くように、妙に危っかしい足取り
井上 靖 / 猟銃「猟銃・闘牛 (新潮文庫)」に収録 amazon
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
荒々しい岩石の重畳する風景
梶井基次郎 / のんきな患者
みちはだんだんのぼりになりつひにはすっかり坂になりました
宮沢賢治 / ひかりの素足
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