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どっちにも動かれず、渦巻いた。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:8% 作品を確認(青空文庫)
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混雑している・雑踏・人混み
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前後の文章を含んだ引用
......はひとりでにウォール・ストリートとブロウドウエイとの辻に出た。三方から潮のように寄せて来た大群集は、塵埃 にまみれたウォシントン銅像の立っている広場を中心として、どっちにも動かれず、渦巻いた。いかにも劇烈な商業戦場である下街らしく真黒に穢いコラムつきのある建物の前で、一人の男が演説していた。幾重もの群集に隔てられている伸子のところまではちっとも声が届......
単語の意味
渦巻く(うずまく)
渦巻く・・・1.水や煙がグルグルと回って渦になる。ある感情が心の中に渦のようにグルグルと存在する。
2.気持ちや考えが次から次へと起こって、ごちゃごちゃになる。
2.気持ちや考えが次から次へと起こって、ごちゃごちゃになる。
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ごみごみした、玩具箱をひっくり返したような桟橋
林 芙美子 / 浮雲 amazon
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(死人の顔)なだらかな傾斜をもっていた荒井幸夫の顎は、色を変え、うすっぺらになり、そこには既に筋肉の力が働いていないことを示していた。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
「私ね、ミドリっていう名前なの。それなのに全然緑色が似合わないの。《…略…》まるで呪われた人生じゃない、これじゃ。《…略…》私のお姉さんは桃子っていうのよ。《…略…》ものすごくよく似合うのよ。ピンクを着るために生まれてきたような人ね。ふん、まったく不公平なんだから」
村上春樹 / ノルウェイの森 amazon
(カリスマモデルがペットフードのCMで草原とかをスローモーションで走っている大きい犬(コリー犬とかゴールデンレトリバー)に似ている)草原が似合って、茶色い毛並みがふさふさと風に流れていて、やさしげな瞳をしていて、そして一目見てすぐにお金がかけられているのが分かる、都会の犬。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
トイレの中、鏡に頭を叩きつけたい気分で、俺は深くふかくうなだれている。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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(団体行動)統率が取れている軍人にも見えた。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
岡本かの子 / 巴里祭
かなり大きな乗換駅で、潮が引くように行楽帰りの家族連れが降りてゆき、蒸していた車内は涼しい風が吹き込むようにゆとりが出来た。
向田邦子 / 犬小屋「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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