日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

TOP > 暮らしの表現 > 乗り物 > 乗り物が揺れる

TOP > 暮らしの表現 > 乗り物 > 乗り物酔い

（電車は、）不良の酒のように絶えざる車体の微動につれて人を酔わす。

永井荷風 / あめりか物語　作品を確認（amazon）

この表現が分類されたカテゴリ

乗り物が揺れる乗り物酔い

しおりに登録する

前後の文章を含んだ引用

no data

ここに意味を表示

乗り物が揺れるの表現・描写・類語（乗り物のカテゴリ）の一覧ランダム５

駆逐艦は翼をおさめた灰色の水鳥のように、見えない程に身体をゆすって、浮かんでいた。それは身体全体が「眠り」を貪（むさぼ）っているように見えた。

小林多喜二 / 蟹工船関連カテ船・ボート乗り物が揺れる

あたかも意地の悪い馬が馴れぬ乗手にするように、船体は猛烈にその背を振った。

葉山嘉樹 / 海に生くる人々　amazon関連カテ船・ボート乗り物が揺れる

エレベーターは肺病を病んだ大型犬みたいにかたかたと揺れた。

村上春樹「羊をめぐる冒険」に収録　amazon関連カテエレベーター乗り物が揺れる

船は、背に食いついている虻（あぶ）を追払う馬のように、身体をヤケに振っている。

小林多喜二 / 蟹工船関連カテ乗り物が揺れる嵐の中の船

荷馬車に乗って、まるでこわれた羽子板のようにガックンガックン首を振りながら長い事芝浦までゆられて行った。《…略…》何だか馬車を降りた時は、お尻が痺（しび）れてしまっていた。

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ馬車・人力車乗り物が揺れる

このカテゴリを全部見る

乗り物酔いの表現・描写・類語（乗り物のカテゴリ）の一覧ランダム５

地獄の苦しみとも言うべき船酔い

船酔と過労で、ゲッソリやせた

小林多喜二 / 蟹工船

（電車は、）不良の酒のように絶えざる車体の微動につれて人を酔わす。

永井荷風 / あめりか物語　amazon関連カテ乗り物が揺れる乗り物酔い

浜につくと船酔いと疲れと緊張とで眩暈めまいをおぼえました。

遠藤周作「沈黙（新潮文庫）」に収録　amazon関連カテ目まい乗り物酔い

宗谷海峡に入った時は、三千噸（トン）に近いこの船が、しゃっくりにでも取りつかれたように、ギク、シャクし出した。何か素晴しい力でグイと持ち上げられる。船が一瞬間宙に浮かぶ。――が、ぐウと元の位置に沈む。エレヴエターで下りる瞬間の、小便がもれそうになる、くすぐったい不快さをその度（たび）に感じた。雑夫は黄色になえて、船酔らしく眼だけとんがらせて、ゲエ、ゲエしていた。

小林多喜二 / 蟹工船関連カテ乗り物酔い嵐の中の船

このカテゴリを全部見る

「乗り物」カテゴリからランダム５

そんなに飛ばすと事故るよ、という声は風に紛れて届かないだろう

吉本ばなな「アムリタ（下） (新潮文庫)」に収録　amazon関連カテ車が走る車窓からの風景よく聞こえない・不明瞭な音風を受ける

高瀬舟は、黒い水の面（おもて）をすべって行った。

森鴎外 / 高瀬舟関連カテ夜船・ボート

爆走する

船は、真黒い岩か何かのように、そこにどっしりしていた。

葉山嘉樹 / 海に生くる人々　amazon

日差しを照り返す純白の車体

翔田寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録　amazon関連カテ日差し・太陽光つや・光沢・照り自動車

「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム５

この奇怪な二つの矛盾が葉子の心の中には平気で両立しようとしていた。葉子は眼前の境界でその二つの矛盾を割合に困難もなく使い分ける不思議な心の広さを持っていた。《…略…》まるで二人（ふたり）の人が一つの肉体に宿っているかと自分ながら疑うような事もあった。

有島武郎 / 或る女関連カテ豹変・がらりと変わる二重人格

闘牛士のようにかわす

天井近く浮んだ微塵物にシャンデリアの光が射して桃色や紫色の横雲に見えた。よく見るとその雲は踊りのテンポと同じ調子に慄（ふる）え、そして全体として踊りの環と同じ方向にゆる／＼移っていた。

岡本かの子 / 巴里祭関連カテ蛍光灯・屋内のあかり踊る・舞うほこり・風塵・土けむり

書架が林のように並び

宮本百合子 / 伸子関連カテ図書館・図書室・書斎並ぶ・連なる・整列する

（嫌悪感を抱く相手と電話）気が変になりそうだ。受話器から伸び出た見えない触手が十和子に絡み付いてくる。

沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録　amazon関連カテ電話で話す生理的な嫌悪感

「健康・体調・病気」カテゴリからランダム５

寒気のようなものを感じ、蒼ざめる

肩が無闇と凝った。頭が重く、首筋を握ると、ジキジキと気持の悪い音がした。

直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録　amazon

手負いの象のような気分。

山田詠美「新装版　ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ疲れる・疲労感病気・体調が悪い

ウイルスの本能は、自分自身を増やすこと

ここまで書いてきて、婆やは、九段坂を車を曳いて上った人のように、草臥れた。

獅子文六 / 胡椒息子 (1953年)　amazon

同じカテゴリの表現一覧

乗り物の表現の一覧　

動き・反応・変化・現象の表現の一覧　

健康・体調・病気の表現の一覧　

暮らしの表現大カテゴリ

表現の大区分