(胸の脈は)この掌に応える、時計の針に似た響きは、自分を死に誘う警鐘のようなものであると考えた。
夏目 漱石 / それから 作品を確認(amazon)
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脈打ち・脈拍
心臓の音・鼓動
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単語の意味
警鐘(けいしょう)
手の平・掌(てのひら)
胸(むね)
警鐘・・・1.火事や洪水などのときに、危険を知らせるために鳴らす鐘。早鐘(はやがね)。
2.このまま放っておけばよくないことが起きると知らせるもの。警告。
2.このまま放っておけばよくないことが起きると知らせるもの。警告。
手の平・掌・・・手首から先の、物を握ったときに内側になる面。掌(たなごころ)。
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脈打ち・脈拍の表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
私の血脈だけが、キコンカコン歌時計のように活発に動いていたわ
石坂 洋次郎 / 若い人 (1966年) amazon
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心臓の音・鼓動の表現・描写・類語(骨・内臓のカテゴリ)の一覧 ランダム5
顔を横にして、地面につけてみる。ひんやりとした。耳に意識を集中した。空気の音がした。地面の音がした。しばらくして、心臓の鼓動が感じられた。身体が弾む。気のせいかしだいに、鼓動は大きくなるようだ。肩の力を抜いてみた。目を閉じてみる。 心音が僕を包む。落ち着く音だった。身体の中では血液が、爆発するように送り出されているのだろうが、その鼓動が心地よい。絶え間なくつづく、血液の循環だ。はるか昔、僕は誰かの腹の中で、この音を聞きながらよく眠っていたのだろう。守られている感覚がある。すっと力が抜ける。
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
破(わ)れ鐘のように鳴っている自分の心臓の鼓動
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
胸にはセコンドを刻むような小さい鼓動がだんだん高まってくる。
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
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「その他の気分」カテゴリからランダム5
慣れない酒に、すこし体温が上がったような気がする。頭にすこしだけ、ぼんやりとした浮遊感がある。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
(元々色黒で)酒に 火照って赤黒かった陣治の顔色は、駅の照明の下で見るとコンクリートのような色に変わっている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
心の一部はここにもどこにもいない感じだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「骨・内臓」カテゴリからランダム5
柘榴のように切り裂かれた死体(ライヘ)
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
布団のように切り裂いた死体を縫った。
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
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