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(読心術)吾輩は吾輩の柔かな毛衣けごろもをそっと人間の腹にこすり付ける。すると一道の電気が起って彼の腹の中のいきさつが手にとるように吾輩の心眼に映ずる。
※備考※ 吾輩は猫
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:75% 作品を確認(青空文庫)
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察知・察する・勘が働く
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前後の文章を含んだ引用
......にとって何でもない。吾輩はこれで読心術を心得ている。いつ心得たなんて、そんな余計な事は聞かんでもいい。ともかくも心得ている。人間のひざの上へ乗って眠っているうちに、吾輩は吾輩の柔かな毛衣けごろもをそっと人間の腹にこすり付ける。すると一道の電気が起って彼の腹の中のいきさつが手にとるように吾輩の心眼に映ずる。せんだってなどは主人がやさしく吾輩の頭をで廻しながら、突然この猫の皮をいでちゃんちゃんにしたらさぞあたたかでよかろうと飛んでもない了見りょうけんをむらむらと起したのを......
単語の意味
心眼(しんがん・しんげん)
腹(はら)
心眼・・・心の目によって、目に見えない真実を見抜く力。物事の真実の姿をはっきりと見分ける鋭い心の働きを、目に見立てた言葉。心の目。
・・・1.ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背(せ)の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
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