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たっぷりとふくらんだ線香花火の玉のひかりに、あたし達三人の顔がぼうっと照らされている。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:51% 作品を確認(amazon)
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線香花火・手持ち花火
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前後の文章を含んだ引用
......はぎに草が触れたときのくすぐったさを思い出す。サンダルで数十分動き回っただけで、一体どれだけ虫に刺されたのか、次の日から足がかゆくてかゆくてしかたがなかった。 たっぷりとふくらんだ線香花火の玉のひかりに、あたし達三人の顔がぼうっと照らされている。 この火の玉をいちばん長く落とさずにいたひとが、いちばんしあわせになれるってことね。 ひーちゃんは闇よりも純度の高い黒色をした髪を揺らしながら、誰よりも早くその......
単語の意味
玉・珠(たま)
玉・珠・・・1.丸いもの。丸くまとめられたもの。ボール。
2.丸い宝石や真珠。
2.丸い宝石や真珠。
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線香花火・手持ち花火の表現・描写・類語(夏のカテゴリ)の一覧 ランダム5
線香花火の玉は、あたし達の過去や未来、期待や不安や失望や夢、すべてを含んで、たっぷり、たっぷりと膨らんでいるんだと思った。火の玉は、なみだのようにふるふる震えてこぼれおちそうに揺れていて、
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
シュワシュワと独特の音をたてて、色とりどりの火花が染子の墓石の上に落ちる。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
いちばん長く燃え続ける人は誰だろう。いちばんしあわせなひとはだれだろう。問いかけるように光は少しずつ大きくなって、やがてそれはなみだのような形になって、今にも落ちそうにふるふる震える。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
さまざまな思いをたっぷりと含んで、まんまるに膨らんだあの光
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「夏」カテゴリからランダム5
東の夜空に花火があがった。初めに幾つかの大輪が咲いて、もうそれっきりかと思ったころ、こんどは赤や青のしだれ柳が、ひゅうひゅうと音をたてて散っていった。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
みずみずしい花の色がそのまま黒土にしたたるように、紫陽花の花に雨が降りしきる
曽野 綾子 / 夫婦の情景 amazon
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