霧のように細い雨が降る日でした。小屋の前の雑木林はその霧雨につつまれ、 模糊 としています。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:25% 作品を確認(amazon)
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霧雨(きりさめ)
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前後の文章を含んだ引用
......無口で強情者だと言われているこの男が急にそんなことを言いだしたため、皆びっくりしました。するとモキチまでが、自分もその中に加わりたいと申しました。 九日。朝から霧のように細い雨が降る日でした。小屋の前の雑木林はその霧雨につつまれ、模糊としています。林を彼等三人は登ってきました。モキチは少し興奮しているようでした。イチゾウは相変らず眼を細めてむっつりとしています。二人のうしろでキチジローは主人に撲たれた犬の......
単語の意味
雑木(ぞうき)
模糊・糢糊(もこ)
雑木・・・いろいろな木々。炭や薪にする以外使えない木の総称。
模糊・糢糊・・・1.はっきり分からないさま。ぼんやりしているさま。あやふやなさま。
2.数の単位のひとつ。漠(ばく)の10分の1。1の10兆分の1。
2.数の単位のひとつ。漠(ばく)の10分の1。1の10兆分の1。
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霧雨(きりさめ)の表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
濡れはしないが、なんとはなしに肌の湿る、霧のような雨
川端康成 / 掌の小説 amazon
降っているのかいないのかわからないくらいなのに、そのくせ体だけはぐっしょりと濡れてしまいそうな細かな雨だ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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「雨・霧」カテゴリからランダム5
しとしとと絹糸のように降りつづけている
田宮 虎彦 / 絵本 (1954年) amazon
四囲の空気を、さっと刀で切りつけてやりたいような、じれじれした雨である。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
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