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(鏡は)松明 の焔 を映して朱の満月のように輝いた。
横光利一 / 日輪 ページ位置:26% 作品を確認(青空文庫)
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光に照らされた顔や姿
鏡・ミラー
焚き火・かがり火
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前後の文章を含んだ引用
......白い孔雀 のように進んで来た。宮人たちは歓呼の声を上げながら、二人を目がけて柏の葉を投げた。白洲の中央では、王妃のかけた真澄鏡 が、石の男根に吊 り下 がった幣 の下で、松明 の焔 を映して朱の満月のように輝いた。その後の四段に分れた白木の棚の上には、野の青物 が一段に、山の果実と鳥類とが二段目に、鮠 や鰍 や鯉 や鯰 の川の物が三段に、そうして、海の魚と草とは四段の段に並べられた......
単語の意味
満月(まんげつ)
満月・・・月が地球から見て、太陽と正反対の方向にある瞬間。また、このときに月の前面がまんまるに輝いて見える現象。もしくは、このときの月の形。望(ぼう)。望月(ぼうげつ・もちづき)。盈月(えいげつ)。十五夜の月。⇔ 新月(しんげつ)。
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光に照らされた顔や姿の表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
光の加減で、男の顔はよく見えなかった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
雨戸を少しあけて、白い診察着を着た男が顔をだした。《…略…》西陽をこちらは背にうけているためか、雨戸をしめきった部屋はひどく暗く、その暗い影のなかでこの男は妙に 蒼 黒くむくんで見える。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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鏡・ミラーの表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
鏡台は、おもちゃのように小さく、古めかしいものであった。
永井 龍男 / 青梅雨 amazon
水銀に罅 の入った古い掛鏡
宮本百合子 / 伸子
(化粧品売り場の鏡)貴金属を照らす用のきらきらしいライトの光が頭上から一直線に注いでいるので、楕円形の鏡のなかの女の顔はどの鏡で見るよりもロマンティックな具合に見える。手をおいたカウンターのなかからも薄水色の光がまあるく膨らんでいて、まっすぐな光が上からまあるい光を刺すこの具合がどうも数字的だわ、と感心しながら、そのなかで浮かびあがる女の鼻は少しチャーミングであるようにも見える。
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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焚き火・かがり火の表現・描写・類語(火・煙・灰のカテゴリ)の一覧 ランダム5
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「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
空は真赤に燃えさかって火の粉が、高く空できらきらと金泥のように輝いていた。
石川 達三 / 日蔭の村 amazon
沢山の松明がその下に集められる。その辺一帯、火事のように明るくなり
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
「道具・家具」カテゴリからランダム5
煙草のけむりをたっぷり吸い込むと、勢いよく鼻から吐き出し、
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
鏡に色目をつかったって、鏡が惚 れてくれるばかり。
林芙美子 / 新版 放浪記
ハイヒールの片方が台所の床に転がっている。尖っている踵は横に突き出て、足先を包む固い革の曲線は女の一部のように滑らかだ。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
「光と影」カテゴリからランダム5
少年の片頬が陽を浴びて 火照っていた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
吹きすさぶ凩(こがらし)に明滅するごとく、漁り火が微かにまたたく
長与 善郎 / 青銅の基督 amazon
「体つき・体型・体全体の様子」カテゴリからランダム5
軍馬のように巌丈だった私
立野 信之 / 軍隊病―兵士と農民に関する短篇集 (昭和4年) amazon
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