色によどみのある肌

垢で汚れた地肌

鍛え上げられた体の筋肉と筋肉の間は、赤く焦げた皮膚が落ち込み垢に汚れている

子供を産んだあとの未娘はからだのなかまで洗ったように肌が澄み

彼女の皮膚は、この街の汚れが染み入り易いように見えた。いや、すでのその裏側に層を成して沈殿しているのかもしれないかった。そのように私の眼に映っているのは、秋子の心の膚（はだ）であった。私は、秋子の張りを失っている乳房を思い出していた。

受取った傘の滑らかな柄が生物のような体温を秘めている。

粗製ゴムのような死んだ色の皮膚

永遠に人目に触れずしてかつ降り、かつ消えてはまた降り積む、あの北地の奥のしら雪のように、その白さには、その果敢（はか）なさの為めに却（かえ）って弛（ゆる）めようもない究極の勁（つよ）い張りがあった。

あったまって桃色になった女の人のおしりや首すじは同性でも、なんだか色っぽくて見とれてしまう。

優雅な和紙のような脂気の少ない肌