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葉子は思いきり男の胸をゆすぶってみた。 しかし男は材木のように感じなく熟睡していた。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:100% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......気を覚えながら、葉子は闇 の中に目をさました。恐ろしい凶夢のなごりは、ど、ど、ど……と激しく高くうつ心臓に残っていた。葉子は恐怖におびえながら一心に暗い中をおどおどと手探りに探ると事務長の胸に触れた。 「あなた」 と小さい震え声で呼んでみたが男は深い眠りの中にあった。なんともいえない気味わるさがこみ上げて来て、葉子は思いきり男の胸をゆすぶってみた。 しかし男は材木のように感じなく熟睡していた。
(前編 了)
単語の意味
胸(むね)
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熟睡・ぐっすり眠るの表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
死んだように深く眠る
太宰治 / 人間失格
細胞の隅々から疲労感を一滴一滴としぼりとるように深く眠った
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
死んだもの同然にいぎたなく眠っていた。
有島武郎 / 或る女
疲れ果て、泥のような眠りに落ちていた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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死んだように凝 っととまっている
梶井基次郎 / 冬の蠅
(暗い部屋で)整えられたベッドカバーの上にじっとうつぶせになっている。まるで洞窟の奥で体力の消耗を防ぎつつ傷を癒している大型動物のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
ドアをあけて庄治を迎え入れると、大木が倒れるように黙って汗ばんだ体をもたせかけてくる。
向田邦子 / だらだら坂「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
自然の影絵に過ぎないではないか。向こうに見える山はそのまま寛大と希望とを象徴するような一つの生きた塊的 であるのに、君のスケッチ帳に縮め込まれた同じものの姿は、なんの表情も持たない線と面との集まり
有島武郎 / 生まれいずる悩み
しょっぱい涙が頬の傷に触れ、ひりひりと痛んだ
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
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寝ているひとは死人のように動かない。
林芙美子 / 新版 放浪記
うわ、本当にもう寝てる、と台所にお茶を飲みにきた雄一の声を、頭の片すみで聞いたような──気がした。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
眠りの世界からこちらに戻って来た
小川 洋子 / 仮名の作家「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
(少しの間眠って夜道を歩く夢を見た)夜の、十時だった。大友と別れたのが九時だから、ついさっきまであのうるさいビヤガーデンにいたのに、えらく昔のことのように感じた。二つの夜を行き来してしまったようだった。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
へそを出して眠っている。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
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