寒気のために五臓まで締めつけられたような君たちは口をきくのさえ物惰 くてできない。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:67% 作品を確認(青空文庫)
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黙る・沈黙
寒い・冷気・凍える
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前後の文章を含んだ引用
......っぷりと暮れて、雪は紫に、灯 は光なくただ赤くばかり見える初夜になる。君たちはけさのとおりに幾かたまりの黒い影になって、疲れ切った五体をめいめいの家路に運んで行く。寒気のために五臓まで締めつけられたような君たちは口をきくのさえ物惰 くてできない。女たちがはしゃいだ調子で、その日のうちに陸の上で起こったいろいろな出来事――いろいろな出来事と言っても、きわだって珍しい事やおもしろい事は一つもない――を話し立......
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黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
石膏のように無言だった。
曽野 綾子 / 遠来の客たち amazon
沈黙に耐え切れなかった。黙ったままでは、不安や不信感、怒りや妄想が頭に溢れ返ってしまう。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
少し男の機嫌が悪いように見えたので、その話はそれなりにして、口を噤 んだ。
吉川英治 / 醤油仏
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寒い・冷気・凍えるの表現・描写・類語(気温のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夢野久作 / ドグラ・マグラ
平常外気の冒さない奥の方まで冷え入って、懐ろ手をしてもなんの役にも立たないくらいになって来た。
梶井基次郎 / 冬の蠅
耳と鼻が、ちぎれそうに冷たく痛かった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
雪山で遭難した男のようにしんからこごえている。
大江 健三郎 / われらの時代 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
頷くような、首を傾げるような曖昧な仕草をした。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
短刀でひと突きするような大胆な物の言い方
中村 真一郎 / 女たち amazon
「気温」カテゴリからランダム5
寒気が星を磨き出すように冴える
川端 康成 / 雪国 amazon
体は 隅々 まで冷たい。あまりにも冷たいので、私は彼女をこの両手のひらに包み込んでやりたいと思う。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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