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ウナギは巌さんの指示のもと、最後の二日間を、井戸水を張ったたらいで絶食して過ごした。そのためか、臭みもほとんどない。神去村の澄んだ水が、体液として流れていたとしか思えない味だ。濁りがなく、でも濃厚な、山の空気に似た味わい。皮は香りのいい樹木の皮みたいに、こんがり焼けて鼻をくすぐる。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:57% 作品を確認(amazon)
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うなぎ
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前後の文章を含んだ引用
......た。ヨキは腰に両手を当て、えらそうに俺の表情をうかがっている。「どうや」「うまい」 巌さん特製のタレの向こうがわに、熱々のウナギの身の甘さがほんのり感じられる。ウナギは巌さんの指示のもと、最後の二日間を、井戸水を張ったたらいで絶食して過ごした。そのためか、臭みもほとんどない。神去村の澄んだ水が、体液として流れていたとしか思えない味だ。濁りがなく、でも濃厚な、山の空気に似た味わい。皮は香りのいい樹木の皮みたいに、こんがり焼けて鼻をくすぐる。 ウナギって、精力の衰えた老人がたまに贅沢して食うもんだと思ってたけど、たまんないうまさなんだなあ。嚙むたびに、脂がやわらかく口に広がる。振った山椒と溶けあって......
単語の意味
濃厚(のうこう)
味わい(あじわい)
鰻(うなぎ)
濃厚・・・1.濃い。こってりしている。
2.可能性がとても高いこと。
味わい・・・1.食べ物の味。味の調子。風味。
2.趣。しっとりと落ち着いて、心惹かれる感じや雰囲気。
・・・ウナギ科、細長い円筒状のヘビのような魚。体の表面は粘膜に覆われ、ぬるぬるして捕まえにくい。深海で産卵し生まれ、成長した春、河川に上る。食用で、脂が多く栄養価が高い。主には蒲焼などにして食べる。
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水面によぎる 鯉 の影が、赤すぎるほど赤い
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