聞いている者の心臓を虚空に吊るし上げる程のモノスゴイ純情の叫びであった。臓腑をドン底まで凍らせずには措 かないくらいタマラナイ絶体絶命の声
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:1% 作品を確認(青空文庫)
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悲鳴を上げる・悲痛な叫び
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前後の文章を含んだ引用
......リと開いた。その声に吸い付けられるようにヒョロヒョロと二三歩前に出た。そうして両手で下腹をシッカリと押え付けた。そのまま一心に混凝土 の壁を白眼 み付けた。 それは聞いている者の心臓を虚空に吊るし上げる程のモノスゴイ純情の叫びであった。臓腑をドン底まで凍らせずには措 かないくらいタマラナイ絶体絶命の声であった。……いつから私を呼び初めたかわからぬ……そうしてこれから先、何千年、何万年、呼び続けるかわからない真剣な、深い怨 みの声であった。それが深夜の混凝土壁の......
単語の意味
虚空(こくう)
臓腑(ぞうふ)
叫ぶ・号ぶ(さけぶ)
臓腑・・・内臓全体のこと。五臓と六腑。はらわた。
叫ぶ・号ぶ・・・1.何かを訴えるために、大きな声を出す。大声を発する。大声で言う。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
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これから先、何千年、何万年、呼び続けるかわからない真剣な、深い怨 みの声
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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