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岩の上へ坐って少し落ち着くと、あたりの淋 しさが次第次第に腹の底へ沁 み渡る。こう云う場合に人の心を乱すものはただ怖 いと云う感じばかり
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:92% 作品を確認(青空文庫)
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閑散・人気(ひとけ)がない
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前後の文章を含んだ引用
......のため道を切り開いてくれたから、登るのに骨は折れない。ようやく一枚岩の上へ来て、毛布 を敷いて、ともかくもその上へ坐った。こんな寒い晩に登ったのは始めてなんだから、岩の上へ坐って少し落ち着くと、あたりの淋 しさが次第次第に腹の底へ沁 み渡る。こう云う場合に人の心を乱すものはただ怖 いと云う感じばかりだから、この感じさえ引き抜くと、余るところは皎々冽々 たる空霊の気だけになる。二十分ほど茫然 としているうちに何だか水晶で造った御殿のなかに、たった一人住んでるよう......
単語の意味
腹(はら)
腹・・・1.ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背(せ)の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
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