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分裂したようで心が統一して働かず、夫の、親しい者のような、あかの他人のような顔を見ると、安心して可愛がられてよいのか、憎んでよいのか、決心のつかない気まずさに捕われた。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:71% 作品を確認(青空文庫)
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心変わり・熱が冷める
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前後の文章を含んだ引用
......声をきいただけで、もう嬉しさで有頂天な伸子の心が見徹せただろうほど、単純で、混りけなかった。今、自分がそうでないのが、伸子自身、よくわかって悲しいほどであった。分裂したようで心が統一して働かず、夫の、親しい者のような、あかの他人のような顔を見ると、安心して可愛がられてよいのか、憎んでよいのか、決心のつかない気まずさに捕われた。佃も同様の感じで、本当の調子になれないのを、伸子は心づいた。奇怪なことに、彼の顔を見ず、窓のそとの青葉でも眺めながら喋ると、話はなだらかにいった。ふと眼がかち合......
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魔法が解けたみたいに、もう好きだと思えなくなった。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
七彩(なないろ)に変わる石鹼玉(しゃぼんだま)の色のように、倏忽(しゅくこつ)に気持ちが変わる
梶井 基次郎 / 檸檬・冬の日―他九篇 (岩波文庫 amazon
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私はそういうものを頭に入れまいと無視して常に自分だけの空間を生きようとつとめていたが、電波のように細かい粒子で飛びかうそんなものは、「気にしていない」という言葉を意識するだけで脳に侵入してくるようだった。
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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