(人生のピークは)何処にあるのかは誰にもわからない。まだ大丈夫だろうと思っている、そして突然その分水嶺がやってくる。だれにもわからない。あるものは十二歳でピークに達する。そしてあとはあまりぱっとしない人生を送ることになる。あるものは死ぬまで上り続ける。あるものはピークで死ぬ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) 作品を確認(amazon)
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分水嶺(ぶんすいれい)
分水嶺・・・降った雨水が、それぞれ異なる川に流れていく原因となる、境界線になる山の尾根。
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あなたがあの時こう手を動かした、これをし、これをしなかった、あれになり、これにならなかった。その瞬間その瞬間、選び取られた点の連続である一本の道なのです。あなたが死ぬまでその道は続いている。あなたがどのような選択をしようと何をどうしようと、後から振り返ればそれが一本の道であることに変わりない。二本の道を歩くことはできないし、そんな負担はいりません。あなたはただ、一本の道を歩めばいいだけです。
中村文則 / 教団X amazon
「人生ってのはエスカレーターでさ。自分はとまっていても、いつのまにか進んでるんだ。乗った時から進んでいる。到着するところは決まっていてさ、勝手にそいつに向かっているんだ。だけど、みんな気がつかねえんだ。自分のいる場所だけはエスカレーターじゃないって思ってんだよ」
伊坂 幸太郎 / オーデュボンの祈り amazon
人生は複雑な楽譜のようだ、とつくるは思う。十六分音符と三十二分音符と、たくさんの奇妙な記号と、意味不明な書き込みとで満ちている。それを正しく読み取ることは至難の業だし、たとえ正しく読み取れたとしても、またそれを正しい音に置き換えられたとしても、そこに込められた意味が人々に正しく理解され、評価されるとは限らない。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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人間の命なぞは、如露亦如電 に違いございません。
芥川龍之介 / 藪の中
糸巻きの糸がだんだん減って行くように、生命の糸を繰り出し、今その終りに近づく
壷井 栄 / 大根の葉 (1960年) amazon
一人一人にとって生死にかかわることが、暦の移ろいのように、坦々と動いていく
渡辺 淳一 / 白き旅立ち amazon
(結婚して)目の前には家族を背負って歩く働き蜂の、単調な人生が細く、遠く続いている
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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