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吉川英治 / 増長天王 ページ位置:89% 作品を確認(青空文庫)
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殺到・押し寄せる
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前後の文章を含んだ引用
......をたてて最高度まで焔をあげ夜はほのぼのと明けかけて来た。紅蓮地獄 にふさわしい漆紅葉 の真っ赤なのが、峰から降り、窯 の火 ッ気 に煽 られて、飜々 と空に舞い迷う。 やがて海嘯 のような声が揚 った。 山峡の細道を伝って、夥 しい捕手 の数が黒髪山 へ乱れ入った。が、捕手の目は、御用窯 の前に落葉に埋 もれた百助の死骸を見出したのみで、棗 の姿も兆二郎のかげも、遂にひね......
単語の意味
海嘯(かいしょう)
海嘯・・・満潮時に起こる特殊な高波。「つなみ」の意味でも使われる場合もある。「嘯」は訓読みで「うそぶ(く)」と読み、「吠える」「うなる」などの意味を持つ。
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(捕手が家になだれ込んできて)どどどっと、物凄い家鳴りが《…略…》暴風雨 のように起った。《…略…》まるで、地幅 が二尺も揺れているように、瓦が落ち、壁がくずれ、人間は、芋みたいに転がった。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
そのあとから佐太郎 だの耕助 だのどやどややってきました。
宮沢賢治 / 風の又三郎
蟻の甘きにつくごとく押し寄せる
里見 トン / 極楽とんぼ amazon
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剣は馬の上で風車のように廻転した。
横光利一 / 日輪
新聞を茶碗の下から、抜こうとする拍子に茶托 に引きかかって、番茶は遠慮なく新聞の上から畳の目へ流れ込む。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
手応えのない会議は、まるで砂漠を彷徨っているようなあてどない感覚を佃に運んできた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
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歯の抜けた痕のように、元木武夫の席が空いていた。
本庄 陸男 / 白い壁 amazon
僕は体じゅうの傷を二人に見せた。傷のカタログのようなもんだ。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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