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目が光った。煌めくようなものではなく、爽やかで、整った顔立ちには違和感があるほどに、粘り気のある火が、瞳に浮かんだ。自尊心を傷つけられた憤りがあった。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル ページ位置:92% 作品を確認(amazon)
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怒った瞳(睨む以外)
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前後の文章を含んだ引用
......はやってみないと分からねえんだ。いいか、おまえは自分が万能の、ラッキーボーイだと信じているかもしれねえが、おまえができないことを教えてやろうか」 そこで中学生の目が光った。煌めくようなものではなく、爽やかで、整った顔立ちには違和感があるほどに、粘り気のある火が、瞳に浮かんだ。自尊心を傷つけられた憤りがあった。「できないことって何ですか?」「この後、五十年生きることだ。残念だが、おまえよりも俺たちのほうが長生きをする。おまえが馬鹿にしている俺たちのほうが、おまえより未......
単語の意味
煌く・煌めく・燦めく(きらめく)
自尊心(じそんしん)
顔立ち(かおだち)
憤る(いきどおる)
煌く・煌めく・燦めく・・・キラキラと光り輝く。存在が輝かしくて人目をひく。
自尊心・・・自分の考えや気持ちを大切にする心。自分という存在に誇りを持つ心。うぬぼれの気持ち。プライド。
顔立ち・・・顔全体の形。顔のつくり。顔から受ける感じ。顔つき。目鼻立ち。
憤る・・・1.怒る。腹を立てる。憤慨する。
2.思いが胸につかえる。心が晴れない。不満をいだく。
2.思いが胸につかえる。心が晴れない。不満をいだく。
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怒った瞳(睨む以外)の表現・描写・類語(怒りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
「誰に向かっていってんだ」 田村は眼底に怒りを揺らめかせた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
その眼は急に勝呂を詰問するような憤怒の色に変った。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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「怒り」カテゴリからランダム5
怒りが体を突風のように通りぬけた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
不思議だ。あれほど烈しい怒りの頂点にいながら、わたしはその怒りを怒りとして認識してはいなかった。わたしの中のどこかに、まっすぐな、まじりけのない怒りそのものを 弄び、楽しもうとしている何かが潜んでいた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「目・瞳」カテゴリからランダム5
目と火が重なった瞬間、彼女の目は夕闇の波間に浮かぶ妖しく美しい夜光虫であった
川端康成 / 雪国 amazon
暗い部屋のせいか、とも子の大きな眼はまるで二つの黒い穴のようになって
宇野千代 / 色ざんげ amazon
眼が薄ぐもりの河の底のように光り
岡本 かの子 / 鶴は病みき amazon
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