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街に、灯がともりはじめた。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
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夕方
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前後の文章を含んだ引用
......である。 私は、店へ出る前のホステスがひとり、かやく飯にタイのあら煮をおごって、出勤前の腹ごしらえをしているのをながめながら、タコと竹の子でビールをのんだ。◇ 街に、灯がともりはじめた。 難波新地の御堂筋・東側のコーヒー店〔サンライズ〕の前へ来て、私はおどろいた。〔サンライズ〕がなくなってしまった。コーヒー店のかわりに手打ちラーメンの店があった......
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夕方の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夕方の町を歩いて行った。月はまだ低く、澄んだ 群青 の空に輝いていた。西空にまだかすかに、あまい赤が残っていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
(夕方、)白い鳩が五六羽 忙しそうに飛び廻っている。そして陽を受けた羽根が桃色にキラキラと光る。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
まだ夕のほのかに薄紅のただようているような空
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
夕方、遠くのほうで陽が落ちて、空がうっすらと赤くなり、やがて金星が強く光って、空の色が濃くなってくる。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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夜が死人のように静まりかえる
志賀 直哉 / 志賀直哉短篇集(剃刀) amazon
街並みが薄赤い炎に包まれて音もなく燃え上がるのが見える。炎は石段の下あたりから視界の 彼方 までを一瞬でのみ込んだようだ。屋根瓦や電柱や看板が一面に燃えながら透き通っていく。全部のビルの屋上から高々と火柱が上がる。まるで天上の風景のように美しいと十和子は思う。果てしない砂漠を覆い尽くして、タマリスクの赤紫色の花がいっせいに開いたよう。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
いつもは眠っている時間にテーブルにつくと、朝の光のまぶしさが目に辛い。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
町々は、夜になると、ひっそりと暗い闇につつまれてしまう。 古い京の町が、そのまま闇の中に息づいてい、細い道には車も人も通らず、人声も絶えてしまう。 そこに私は、むかしの江戸の町の夜の姿を感じることができる。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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