「もし摩擦がなかったら」とその本には書いてあった。「自転の遠心力で地球上の何もかもが宇宙に吹き飛ばされてしまうでしょう」と。僕は実にそんな気分だった。《…略…》君がいないと僕は遠心力で宇宙の端っこの方に吹き飛んでいってしまいそうな気がするんだ。お願いだから僕に顔を見せて、僕を何処かにつなぎとめてほしい。現実の世界につなぎとめてほしいんだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
孤独・一人ぼっち
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
no data
ここに意味を表示
孤独・一人ぼっちの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「寂しい・喪失感」カテゴリからランダム5
彼は孤独を感じ、ソファから身を起こした。それを悟られたくない気持ちと、理解されたい気持ちとを同時に抱いていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
寂しい・喪失感 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ