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向うの窓硝子は斑 らに外気に曇った上に小さい風景を現していた。
芥川竜之介 / 歯車 ページ位置:85% 作品を確認(青空文庫)
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室内からの外の眺め
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前後の文章を含んだ引用
......った。 「Le diable est mort」 凝灰岩の窓の外はいつか冷えびえと明けかかっていた。僕は丁度戸の前に佇み、誰もいない部屋の中を眺めまわした。すると向うの窓硝子は斑 らに外気に曇った上に小さい風景を現していた。それは黄ばんだ松林の向うに海のある風景に違いなかった。僕は怯ず怯ず窓の前へ近づき、この風景を造っているものは実は庭の枯芝や池だったことを発見した。けれども僕の錯......
単語の意味
風景(ふうけい)
斑(まだら・むら・ぶち)
風景・・・自然の景色。目の前に広がる眺め。その場の情景。
斑・・・1.下地の色とは違う色が、不規則に混じっている模様。いろいろな色や濃淡の入りまじっている模様。また。そのさま。
2.1が転じて、ある現象が現れたり、現れなかったりすることのたとえ。はっきりした部分とそうでない部分があるのたとえ。
2.1が転じて、ある現象が現れたり、現れなかったりすることのたとえ。はっきりした部分とそうでない部分があるのたとえ。
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