燕が中空を滑るように横切っていく。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 ページ位置:50% 作品を確認(amazon)
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燕(つばめ)
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前後の文章を含んだ引用
......かっていくものなのだろうか。今のあたしにとって、季節はこんなにも早熟で、あまりにも早く老いていく。 風が涼しい。濃い緑の葉が裏返る。ツクツクボウシが鳴いている。燕が中空を滑るように横切っていく。 睦月が振り返った。「リィ?」 あたしは睦月を見上げ、笑ってみる。「リィ?」と呼んだ睦月の顔の上で桜葉の影が躍った。 睦月が手を差し出す。あたしも何かを摑むよう......
単語の意味
中空(ちゅうくう)
燕(つばめ・つばくら・つばくろ・つばくらめ)
中空・・・1.何も遮(さえぎ)るもののない、空の中ほど。なかぞら。中天。
2.物の内部が空っぽになっていること。うつろ。
2.物の内部が空っぽになっていること。うつろ。
燕・・・ツバメ科の鳥。背や翼は光沢ある青黒色で、顔と喉(のど)は栗色、腹は白色の渡り鳥。尾は長く、二つに割れている。日本には春にやってきて民家に巣を作る。秋に去る。作物や樹木の害虫を捕食する、代表的な益鳥(えきちょう)。
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燕(つばめ)の表現・描写・類語(鳥類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
燕が、地面すれすれを滑空し、舞い上がり、高く空に消えた。おれたちは飛べるのだと、羽根のない動物に見せつけているようだ。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
燕が中空を滑るように横切っていく。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
外には、やや傾きかかった日がさして、相変わらずその中を、燕 が軽々と流れている。
芥川龍之介 / 偸盗
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(かささぎ)まるで、おいはぎかなにかに首をしめられて、たすけをよんでいるようなさけび声
小出 正吾 / ポストの小鳥「小出正吾児童文学全集 (3)」に収録 amazon
ぴーひょろろ、と、なんだか間抜けな声色でどこかしらでトンビが鳴いた。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
ツチョツチョツ、チュル……行々子 が囀 る。
宮本百合子 / 伸子
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