時々ものにおびえるように、しわがれた声で、うめいている。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:87% 作品を確認(青空文庫)
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うなる・うめく
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前後の文章を含んだ引用
......、それぞれけがの手当てに忙 しい。 中でも、いちばん重手 を負ったのは、猪熊 の爺 である。彼は、沙金 の古い袿 を敷いた上に、あおむけに横たわって、半ば目をつぶりながら、時々ものにおびえるように、しわがれた声で、うめいている。一時 の間 、ここにこうしているのか、それとも一年も前から同じように寝ているのか、彼の困憊 した心には、それさえ時々はわからない。目の前には、さまざまな幻が、瀕死 の彼......
単語の意味
嗄れる(しゃがれる・しわがれる・かれる)
嗄れる・・・かすれる。声に潤いがなくカサカサしている。
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ぐるるっ、という音がして貝原はきょろきょろと周囲を見回した。教室のどこかにライオンでも飼っているのかと思ったら、隣の武藤の唸り声なのであった。
池井戸 潤「民王 (文春文庫)」に収録 amazon
時々ものにおびえるように、しわがれた声で、うめいている。
芥川龍之介 / 偸盗
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