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うつくしい夢のように、うっとりした目でながめていた。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:86% 作品を確認(青空文庫)
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うっとり・心奪われた表情
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前後の文章を含んだ引用
......くも尾を宙に振るう。――その尾の先をかすめながら、犬は、むなしく次郎の脛布 を食いちぎって、うずまく獣の波の中へ、まっさかさまに落ちて行った。 が、次郎は、それをうつくしい夢のように、うっとりした目でながめていた。彼の目には、天も見えなければ、地も見えない。ただ、彼をいだいている兄の顔が、――半面に月の光をあびて、じっと行く手を見つめている兄の顔が、やさしく、おごそかに映......
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うっとり・心奪われた表情の表現・描写・類語(喜びのカテゴリ)の一覧 ランダム5
自らの描く遠い夢をうっとりと見やるような表情
村松 友視 / 由比正雪〈上〉 amazon
うつくしい夢のように、うっとりした目でながめていた。
芥川龍之介 / 偸盗
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鼻の先で器用に唄って
林芙美子 / 新版 放浪記
博士はルートをほめるのに、労力を惜しまなかった。ほめている間に、どんどん時間だけが過ぎて、宿題が一向にはかどらなくても焦らなかった。ルートがどんなに愚かな袋小路へ入り込んだ時でも、川底の泥から一粒の砂金をすくい上げるように、小さな美点を見出だした。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
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穏やかであったミス・プラットは、その時思わず伸子が目をそらしたほど、驚愕の色を現した。
宮本百合子 / 伸子
怯えた鼠のように小さな顔
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
おかしそうに目を三日月にした。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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