すっかり葉を落とした欅(けやき)の大木が、梢を投網のように寒空に拡げている
黒井 千次 / 春の道標 作品を確認(amazon)
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枝
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単語の意味
投網(とあみ)
寒空(さむぞら)
投網・・・魚を取るための網の一種。水面に投げるとパラシュートのように広がって広範囲の魚を捕らえることができる。
寒空・・・冬の寒い空。いかにも寒そうな冬の空。寒天。冬天。
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枝の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
幹の中途からいきなり八方へ炸裂したように、苛立たしさ剥き出しの枝
古井 由吉 / 弟「古井由吉自撰作品 2 水/櫛の火 (古井由吉自撰作品【全8巻】)」に収録 amazon
遠い林の黒ずんだ枯れ枝の交錯が、解読不能の石碑の文字のように白っぽい空に刻みこまれる
日野 啓三 / 抱擁 amazon
露わになった梢が、細い線を空に彫り付けたように見える
高井 有一 / 北の河 amazon
お箸か爪楊枝のような可愛い枝
川端 康成 / 山の音 amazon
巨人が大きな鋏(はさみ)で刈りとったように、短く切り揃えられた梢
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
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「植物」カテゴリからランダム5
太い逞しい喬木 や古い椿 が緑の衝立 を作っていて
梶井基次郎 / 城のある町にて
木の枝のしなう音が、人間の呼吸みたいに強弱となって繰り返される
富岡 多恵子 / 砂に風 amazon
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