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断ちがたい執着となって葉子の胸の底にこびりついていた。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:73% 作品を確認(青空文庫)
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忘れられない・心に強く残る
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前後の文章を含んだ引用
......のつかない自分の破滅を救う事ができるのだろうと思って来ると、一秒でもこのいまわしい記憶のさまよう部屋の中にはいたたまれないように思え出した。しかし同時に事務長は断ちがたい執着となって葉子の胸の底にこびりついていた。この部屋をこのままで出て行くのは死ぬよりもつらい事だった。どうしてもはっきりと事務長の心を握るまでは……葉子は自分の心の矛盾に業 を煮やしながら、自分をさげすみ果......
単語の意味
胸(むね)
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忘れられない・心に強く残るの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
あの指でさわられた冷たい感触がふたたび右腕の皮膚の上に 蘇って来る。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
残していった言葉がくるくると光の渦のように旋回する
山本 周五郎 / 髪かざり amazon
どんなに頭を振っても離れてゆこうとはしない。
梶井基次郎 / 桜の樹の下には
吾輩の眼に映じて覚えたくもない吾輩の脳裏 に印象を留 むる
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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よくおぼえておこう。と思った。その感じを丸ごと。言葉でもなくて、順番でもなくて、よく見たり聞きすぎると忘れちゃうような、ぎゅっと胸にいれて、もうむやみに取り出さないようにして、鮮度を保っておこうって。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
思い出が、透きとおった清らかな氷のかけらのように、胸の底に沈んでいる
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
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