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じめじめと降り続く秋雨に湿 った夜風が細々と通 って来て、湿気でたるんだ障子紙をそっとあおって通った。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:15% 作品を確認(青空文庫)
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雨
障子(しょうじ)・襖(ふすま)
湿った風
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前後の文章を含んだ引用
......だか遠い旅にでも出たようなさびしい気になってしまって……」 弓弦 を切って放したように言葉を消して葉子はうつむいてしまった。日はいつのまにかとっぷりと暮れていた。じめじめと降り続く秋雨に湿 った夜風が細々と通 って来て、湿気でたるんだ障子紙をそっとあおって通った。古藤は葉子の顔を見るのを避けるように、そこらに散らばった服地や帽子などをながめ回して、なんと返答をしていいのか、いうべき事は腹にあるけれども言葉には現わせないふ......
単語の意味
秋雨(あきさめ)
秋雨・・・秋に降る、長く冷たい雨。秋の長雨。
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(風が吹くと)樹 々 は身震いをして雨滴をおとします。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
空はしぐれていた
有島武郎 / 或る女
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真黄いろに煤 けた障子
林芙美子 / 新版 放浪記
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明日は雨かも知れない。重たい風が飄々と吹く
林芙美子 / 新版 放浪記
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海が天からのびっしりした雨の矢に叩かれる
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
霧のように降るともなく降る雨
有島武郎 / 或る女
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湖をわたってくる風が、汗のにじむ頬や項(うなじ)にさわやかにしみる
原田 康子 / 挽歌 amazon
気持ちの良い夕暮の微風が、彼のやわらかい髪を揺らせていた
村上春樹 / 回転木馬のデッド・ヒート(タクシーに乗った男) amazon
風が絶えず颯々と響きを立てて耳元を過ぎる
大岡 昇平 / 野火 amazon
「室内のようす」カテゴリからランダム5
床置きにされたファクシミリからは、送信された印刷物が吐き出されていた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
鍵のあく音が、氷が寒夜にひび割れたように響きわたる
志茂田 景樹 / 月光の大死角 amazon
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